シドニア#1#2

原作は未履修。
第一印象は「なんともチグハグ」な印象。映像の出来は良いがシナリオというか演出のしかたはひどく見るものに不親切。これをおとなしく30分見続けられたのは映像がきれいで原作が有名だったから。
二話までみて、もう一度一話をみてやっと一話の内容が理解できた。つまり順序としては二話、一話で見るのが順当。正直一話を予備知識なしで見て理解できる人がいるとは思えない。
一話をみたときの感想は正直「なんだこりゃきれいなミュージックビデオか?」だった。
展開がめちゃくちゃ早く、必要最低限の情報の羅列が続くなかに唐突に米を盗む際の細かい描写、寮母が熊で主人公が怯えるような不必要で冗長にみえるシーンが入ってくる。これは恐らく原作で印象的なシーンなのだろうが、一話を戦闘シーンで終わらせたいのであれば不必要なカットだと言わざるを得ない。
おそらくファン心理からカットできなかったシーンといっていいと思う。

光合成をし、性別が多様化している人類、戦時下という特殊な設定のオンパレード、不可思議で不気味な世界観を作り上げたのに、話の本質は未知の敵とロボットで戦うアクションものとわかって少々ガッカリ。
もっと複雑な人間関係と世界の秘密が今後出てくることを期待したい。